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電気代が下がらない理由と不動産オーナーができる対策【2026年6月】

本稿のまとめ

電気代が上がり続けるのには、燃料費の値上がり円安などの為替相場再エネ賦課金という3つの理由があります。これは節電だけでは解決できない構造的な問題です。解決のヒントは、電気を「買うだけ」から「自分でつくる」仕組みに切り替えることにあります。

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この記事を書いた人

Grid Tips 編集部

再生可能エネルギーに関する情報収集・取材・記事制作を専門に担当。公的機関の情報および自社グループの施工実績をもとに作成しています。

節電しても追いつかない - 電気料金の現実

電気料金が値上がりするイメージ画像

「LEDに替えた。エアコンの設定温度も見直した。それでも電気代は上がっている」
そんな経験はありませんか?実は、その感覚は正しいのです。電気代が下がらないとき、原因は「使いすぎ」ではなく「電気代そのものの仕組み」にあることがほとんどです。

この記事では、電気代が上がり続ける本当の理由を整理し、不動産オーナーとして取れる現実的な対策をお伝えします。

電気代の3つの中身

電気代の請求額は、大きく3つの部分で成り立っています。

電気の検針メーター画像

燃料費の変動分

日本の電力の多くは、石炭・天然ガス・石油を燃やして作られています。これらは海外から輸入しているため、国際情勢が変わったり円安が進んだりすると、仕入れ値が上がります。増えたエネルギー価格は「燃料費調整額」という形で電気代に上乗せされます。

資源エネルギー庁によると、日本のエネルギー自給率は2023年度時点で約15.3%です。約85%を海外に頼っている※1以上、この不安定さは避けられません。

※1 日本を取り巻く近年の環境変化|経済産業省 資源エネルギー庁

再エネ賦課金

電気代の明細に「再エネ賦課金」という項目があります。これは、太陽光発電などの電気を電力会社が買い取るコストを、電気を使う全員で分担する仕組みです。
再エネが普及するほどこのコストも増えます。制度が始まった2012年は1kWhあたり0.22円※2でしたが、2025年度には3.98円※3まで上がっています。節電で使用量を減らしても、単価が上がれば請求額は下がりにくくなります。

※2 再生可能エネルギー政策の再構築 に向けた当面の対応(P4) | 経済産業省

 

※3 再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2025年度以降の買取価格等と2025年度の賦課金単価を設定します| 経済産業省

基本料金と固定費

住んでいるだけで毎月かかる電気料金です。マンションであればエレベーター・オートロック・廊下の照明など、建物を維持するために必要な電気のコストがここに含まれます。節電では削減できません。

オーナーが損しやすい理由

マンション共用部の写真

電気代の高騰は誰にとっても痛手ですが、不動産オーナーには特有の事情があります。
賃貸マンションやテナントビルでは、共用部の電気代はオーナーが負担するのが一般的です。入居者がいくら節電しても、廊下の照明やエレベーターの電力消費はオーナーの管理費から出ていきます。
かといって管理費を値上げすれば、入居者との摩擦が生まれ、退去リスクにもつながります。据え置けばオーナーの収益が削られていく。この板挟みが、多くのオーナーを悩ませています。
「共用部の電気代だけで月に数万円かかっている。なんとかならないか」という相談は、施工現場でも非常によく聞く声です。

構造には構造で対抗する

発想の転換を表すイメージ画像

ここまで見てきた通り、電気代が上がる理由はすべて「電力会社から電気を買い続ける構造」に根ざしています。
節電はコストを少し抑えることはできても、根本的な解決にはなりません。構造から生まれた問題には、構造を変える対策が必要です。
その第一歩が、電気を「買うだけ」から「自分でつくる」仕組みに切り替えることです。

自分でつくる電気という選択

発想の転換を表すイメージ画像

太陽光発電パネルを物件に設置し、発電した電気をその建物内で使う「自家消費」という方法があります。電力会社から買う電気の量を減らせるため、電気代の削減に直結します。
「太陽光発電は戸建て住宅のもの」と思われがちですが、集合住宅やテナントビルの屋上・屋根・駐車場への設置は十分に可能です。共用部の電力を自家消費に切り替えるだけでも、オーナーが直接負担しているコストを抑えられます。

蓄電池と組み合わせれば、日中に発電した電気を夜間や雨の日にも使えます。停電が起きたときの非常用電源にもなるため、入居者に「このマンションは安心」と感じてもらいやすくなります。

導入にあたっては、国や自治体の補助金・助成金制度が利用できる場合があります。詳しくは資源エネルギー庁のウェブサイトや各自治体の窓口で確認できます。費用や規模は物件の状況によって変わるため、まずは無料の現地調査・相談から始めることをおすすめします。

まとめ

電気代が下がらないのは、化石燃料への依存・円安・再エネ賦課金という3つの構造的な理由があるからです。節電だけでは限界があります。
不動産オーナーにとって共用部の電気代は、直接収益に響くコストです。「いつか落ち着くだろう」と待ち続けるより、電気の仕入れ方そのものを見直すほうが、長期的には有効な対策になります。
「自分の物件で太陽光発電を使えるのか」「どのくらいの規模になるのか」を確認するだけなら、無料の現地調査から始められます。まずはお気軽にご相談ください。

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